木桶で醸したお酒を、その木桶材が生まれた山で貯蔵する。
これほどまでに理にかなった熟成はあっただろうか。
一般的にお酒は搾ってすぐの味わいが頂点であると思われておりますが、美吉野醸造の醸すお酒は、山深い奈良吉野の食文化をとらえた保存を意識した発酵をさせることで、味噌や醤油と同様に味わいが変化することの必然性を活かせる酒質設計を行っております。
そのため、日本の四季を利用した「熟成」という価値を感じることができるお酒に仕上がるのです。 特に木桶で造るお酒は温度を操作せず、吉野の風土に沿った発酵となります。そのため仕込む時期の気候の影響もかなりありすぐに飲める時もあればそうでない時もあります。だからこそ、時間をかけ熟成方法による味わいの変化を楽しむことができ、未体験の美味しさに出会えるチャンスがあるのです。
今年で第3回目の山守貯蔵です。今年も9月23日春分の日に山から出してきました。今年も実際に山に入っていただく“山守貯蔵イベント”が出来ない事、残念でなりません。
※今年はコロナ禍の為、弊蔵スタッフで山入れ、山出しを行いまいしたので本数に限りがございます。ご了承のほど宜しくお願い致します。
今までこの取り組みに参加・賛同いただき、山に入りましたお酒の貯蔵No
- 第3回 山守貯蔵 2021 貯蔵 No 107〜139(今年は33本です)
- 第2回 山守貯蔵2020 貯蔵No 41〜106
- 第1回 山守貯蔵2019 貯蔵No 1〜40
【貯蔵期間】
春分の日 2021年3月20日 〜 秋分の日 2021年9月23日
この山守貯蔵は、木桶や樽に向く材が生まれる風土とその必然性を活かした密植林業という吉野の地で、その必然性を代々理解し続けている山の守り人の中井さんにその山で酒を守っていただけることになりました。
密植による吉野の杉林は光が当たりにくく、湿度や温度変化も緩やかだと考えます。吉野の杉が生まれる環境から受け継がれた木桶、木桶から生まれた吉野の味わい、吉野の酒を完成させる吉野の山守熟成。
その流れの必然性に美味しさが宿ると思います。是非一緒に未知の美味しさを共有しませんか?